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ビジネス月刊誌 Anchor(アンカー)Vol.424 2024年8月号に ドワンラマザン社長のインタビューが掲載されました

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2024/08/01 ビジネス月刊誌 Anchor(アンカー) Vol.424 2024年8月号 120ページ
「解体業を主軸に事業を展開 / 新たな動きで業界に新風を」

タレント布川敏和氏のインタビューで社長の素顔に迫る!





解体業を主軸に事業を展開
新たな動きで業界に新風を

株式会社R&D
神奈川県愛甲郡愛川町半原144-2

代表取締役 ドワンラマザン

神奈川県愛甲郡を拠点に、解体業をメインに手掛ける「R&D」。
解体業における新たなシステムの開発に着手するなど、さらなる成長を目指して日々邁進している。本日はタレントの布川敏和氏が同社を訪問し、ドワンラマザン社長にこれまでの歩み、今後の展望などを伺った。

ー まずは、ドワンラマザン社長の歩みからお聞かせください ー

 トルコ出身です。7歳から高校卒業まで施設で育ちました。ずっと外国に興味があり、英語学校に行きたいと思っていたんです。しかし、施設では生活に必要なもの以外は提供してもらえません。そこで、12歳のときにある結婚式場のオーナーに何度もお願いして、無理矢理皿洗いの仕事を貰いました。それでお金を貯めて英語学校に行き始めたのですが、まだ推さなくてお金の計算が上手くできず、途中で学費が尽きてしまったのです。幸いに成績は良かったので、校長先生に事情を説明して「まだ勉強させてほしい」とお願いしました。すると、休憩時間に掃除などの仕事をすることを条件に了承していただけたのです。先生には、今でも本当に感謝しています。

ー ご苦労されながらも、よく乗り越えてこられて。 ー

 確かに大変でしたが、その代わり心が強くなったと思います。どこに行っても生きていける自信がつきました。その後大学に進学するも、やはりお金に苦労して……生活が困窮し、退学することになってしまったのです。その後財務省の試験を受けたのですが、その時にはスーツも持っておらず、破れたぼろぼろのジーンズで面接を受けました。すると、何と採用していただけたのです。ありがたかったですね。そうして5年ほど勤めた後、もともと日本に興味があったことから来日したのです。そして、現在共に仕事をしている木村との出会いを経て、ここ日本でビジネスをすることになりました。

ー それが「R&D」さんの始まりというわけですね。現在はどのような事業を手掛けておられて? ー

 木村に日本のビジネスについて色々と教えてもらいながら、まだ誰もやっていないことや誰もやる勇気がないこと、もしくは既にやっていてももっと良いやり方があったりすることに取り組んでいきたいと考えました。例えば、イベントやお祭りでよく売っているロングポテトのメーカーを立ち上げたり。これは、添加物を使用していない商品を作りたいと考えたことが始まりです。売って終わりではなく、お客様に責任を持ちたいとの思いがあります。ただ、コロナ禍に見舞われて厳しい状況下に置かれ、何とかスタッフの生活を守ろうと解体業に着手したのです。

ー ほう、解体業ですか。 ー

 ええ、ただ普通に手掛けるのではなく、当社だからこその工夫をしようと考えました。現場用の防犯カメラ開発・設置をしたり、騒音や埃を出さないためのダストシューターを導入したりしたのです。また、スタッフたちの負担を考えて、土曜日は2週間に一度、半日の研修があるだけで他は休日にしました。さらに、スタッフの国籍が多種多様だったことから、様々な言語に対応したマニュアルも作成したのです。また、今後は実際に体験しながら仕事を覚えられるスクールをスタートしたいと考えているほか、少しでも騒音を減らせるように新たなハイブリッドアタッチメントの開発にも乗り出しました。

ー 新たな試みに挑戦されているのですね。今後が楽しみです。 ー

 最新の技術を取り入れながら、進化していきたいですね。解体業は重機を扱うなど、危険が伴います。そこで、国内外問わず色々な会社の方と話をして、パネル操作により遠隔で動かせる重機の開発を考えております。そうすれば、万が一現場で何かあっても、作業員は無事で済みますからね。これからも、他にはない試みをしながら、成長し続けていきたいです。

(2024年5月取材)


様々な苦労に見舞われながらも、前向きに歩み続けてきたドワンラマザン社長。自身の経験をしっかりと糧にしておられて、とても逞しく感じました。今後の活躍が楽しみです!
interviewer
布川敏和